当リハビリテーション室は、前記の理念と目的のもと行動しています。
リハビリテーションを行うにあたり「接遇」の観点から「相手を思う気持ち」が大切と考えています。また理学療法士・作業療法士・言語聴覚療士は、専門的なリハビリテーションサービスを提供するため知識・技術の向上の研鑚・研修に励むとともに、患者さんを尊重しリハビリテーションを行えるよう接遇など自己研鑚に努めます。
当院では、リハビリテーション専門医2名(常勤1名・非常勤1名)のもと、約60名の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が常勤として勤務しており、リハビリテーションの3本柱である「理学療法」・「作業療法」・「言語聴覚療法」による総合的なリハビリテーションを提供しています。
また当院には一般病棟(急性期)・回復期リハビリ病棟があり、そして外来リハビリ・通所リハビリ・訪問リハビリと急性期から維持期(生活期)のリハビリテーションを行います。それぞれ実施するに当たっては医師の指示が必要となります。
当院には一般病棟(急性期)54床と回復期リハビリ病棟90床があります。
一般病棟(急性期)では、脳血管疾患・整形外科疾患・呼吸器疾患・廃用症候群の患者さんに早期からのリハビリテーションを行います。休日も実施しています。
回復期リハビリ病棟では、365日リハビリを実施しており、より集中的にリハビリテーションを行います。医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・社会福祉士・介護士などが一つのチームとなり、定期的なカンファレンスを行い、在宅復帰を目指します。
退院後の患者さんで引き続きリハビリが必要と判断される場合や整形外科疾患などで入院の必要がなくリハビリが必要と判断される場合に行います。
維持期(生活期)リハビリテーション(介護保険になります)、通所リハビリテーション・訪問リハビリテーションがあります。
在宅復帰した患者さんに対し、さらなる機能・能力の回復または維持、家族の介護軽減などを目的に行います。
理学療法は、基本的動作能力の回復等を目的として行われます。起き上がる・座る・立ち上がる・歩くなどの動作を獲得するための機能、能力の改善を目指します。
作業療法は、応用的動作能力、社会的適応能力等の回復を目的として行われます。上肢機能の改善・ADL練習・高次機能障害に対する訓練などを行います。
慢性期の上肢機能改善に対しては、平成26年4月より慈恵会医科大学附属病院との連携により、経頭蓋磁気刺激(TMS)治療に取り組んでいます。
また、回復期病棟では、上肢機能改善に向け低周波治療器の使用や上肢運動支援ロボット「Reo-Go-J」を導入しています。また、3Dプリンターを使用し、様々な病状、運動機能にあった自助具の作成にも力を入れています。
令和4年より脳卒中後の自動車運転支援を行っています。
言語聴覚療法は、言語聴覚能力等の回復を目的として行われます。話す・読む・聞く・書くなどの改善、物を食べる・飲むなどの摂食機能の改善、高次脳機能障害に対する訓練などを行います。
いずみ記念病院リハビリテーション室では、常に可能性を探求し、
患者さんと家族が笑顔で過ごしていけるよう努力していきます。
東京慈恵会医科大学と連携してTMS治療(経頭蓋磁気刺激)治療を開始しました。
詳しくは、当院リハビリテーション科までお問い合わせください。