赤松 信彦(あかまつ のぶひこ) 麻酔科専門医・麻酔科部長 |
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出身地 | 東京都 |
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出身大学 | 獨協医科大学医学部卒業 |
専門・資格 | 日本麻酔科学会専門医、日本ペインクリニック学会専門医 |
「麻酔科は常勤医師1人、非常勤医師1人の2人体制で業務にあたっています。主に全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄麻酔を中心とした臨床麻酔を行っています。当院では、日本麻酔科学会認定の麻酔科専門医が全ての手術麻酔を担当しています。」
「火曜日、水曜日、金曜日に手術があり、それ以外の日にも救急の手術があります。そのため、院内の他科との連携は緊密です。依頼を受ければ、その都度、話し合っています。手術の際に、不安や心配なことを解消して、安心して手術に臨めるように協力させていただいています。
また、常勤の麻酔科医師がペインクリニック外来を木曜日の午前中に行っています。慢性の痛みはご本人しか分からないものですが、当院のペインクリニックではカウンセリングを十分に行いながら、ご本人に合う治療方法を行わせていただいています。」
「患者さんのお話をよく聞き、カウンセリングに時間をかけています。ご本人のニーズに合うものを選択することを心がけています。」
「麻酔科が対象とする疾患の範囲は広いです。麻酔業務では局所麻酔を除く全ての手術対象疾患です。
ペインクリニックでは帯状疱疹、帯状疱疹後の神経痛、偏頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、顔面の痛み、頚肩腕症候群、五十肩、肩こり、頚椎椎間板ヘルニア、肋間神経痛、ぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、末梢血管障害などです。
痛みのないものとしては、顔面神経麻痺、突発性難聴、花粉症、多汗症などが挙げられます。」
「私の健康法は、毎回の食事に関しては炭水化物、特にご飯を減らすようにしています。運動はスロージョギングを週2~3回行うよう心がけています。電車通勤時は一駅手前で下車し、当院まで歩くようにしています。ゆっくり歩いて約40分の道ですので、リフレッシュできます。考えごとをしたり、景色を見ながら自分一人の時間を楽しんでいます。病院内のエレベーターも患者さんの搬送以外では使用せず、できるだけ階段を使うようにしています。
また、家族と一緒に楽しみながら歩くショッピングの時間も大切にしています(笑)。」
「麻酔科で取り扱う疾患は気をつけたからと言って予防できるものではありません。麻酔科にかかったあとの患者さんに言ってさしあげられるのはご自身の「痛みの特徴を理解してください」ということです。」
「痛みのある方はどうぞいらしてください。当院のペインクリニックでは、通常の痛み止めではなかなか治らない痛み、何週間も続いている痛み、痛みによって眠れないとき、何か身体の不調が続いているとき、テレビや雑誌で痛みの治療について知ったけれども、よく分からなかったなど、痛みに関してお悩みのある方を診察させていただいています。」
「痛みのある患者さんは色々なところが痛いわけですから、きちんと対処するようにしています。しかし、全ての痛みを私だけが最適なブロックをできるかどうかは別ですから、しかるべきところに紹介もしています。」
「痛みについては精神的なサポートも必要です。これまでの経験を活かして、そういったところでサポートしていきたいです。医師の前に出ると「治った」とおっしゃってしまう患者さんもいらっしゃいますが、治っていなければ「まだ」と言ってほしいです。そこで改めて、今後の治療方針を決めていきます。色々な治療がうまくいくのはそのあとです。」
「慢性の痛みをお持ちの患者さんには痛みの特徴を理解していただくよう、アドバイスしています。特に帯状疱疹からの神経痛は完治するのが難しいので、そういった理解が大切です。ただ、痛みの程度は変わってきますので、うまく受け止められると前向きになれます。痛みの程度はご本人しか分からないことではありますが、どのような生活をなさっているのか、私も適切な分析ができるように努めています。」